ここまでお読みくださった方、本当にありがとうございました。

本編が鬱々な展開だったので、お口直しにと明るめのオマケを書いてみました。

バカ小話ですので、本編の余韻(そんなものがあればの話ですが)台無しですが

よろしければ、どうぞ読んでやってください。



オマケ



8月11日の夜。

明日が早いからと言うことで、慎は黒田に泊まることになっていた。

久美子は入浴中で、京太郎と慎が居間で話している。

「そう言えば京さん。この間のあれ、京さんの早とちりだったろっ。」

「お?あー、あれな。ニッシッシ。まあ、細けぇことは気にすんなって。」

「気にするよ!俺がどんだけ悩んだと思ってんだよ!」

「けっ、後ろめてぇところがあったんだろ。いい薬だぜぃ。」

「なんだよっ、それ。」

「ところで、おめぇ。お嬢相手にずいぶん無体なまねをしやがったらしいなー。」

「(ぎくっ)そ、それは。わわっ(いててててっ)」

「おう、おめぇ。お嬢にもしもの事があったら・・・」

「(く、くるし・・・)」

「あー、アニキ、アニキ、慎さんが死にやすぜ。」

「(はぁはぁはぁ)」

「とにかく、明日っからお嬢とふたりっきりで旅行なんだるぉ?

まーた犬みたいにサカリやがったんじゃあ、お嬢が気の毒だ。」

「・・・もう大丈夫だよ。」

「信用なるかい!お嬢のために俺が一肌脱いでやらぁ。

うぉい、てつ!ミノル!出かけてくるぜぃ。」

「うわっ、いててててて、引っ張らないでくれよ、京さん。どこ行くんだよっ。」

「明日、そんな気が起きないように、

今日のうちに溜まったもんをみーんな抜いといてやるぜ。」

「え?え?え?」

「さあさあ、グズグズしねぇで、行くぜ慎の字。アリスちゃんが待ってるぜぃ。」

「わあっ!遠慮します!てかヤメてくれー!

てつさん!ミノルさん!!助けてくださいー!

工藤!お前も笑ってみてんじゃねぇー!」

「「「いってらっしゃいやし!ごゆっくりー!」」」

「とし子ちゅわーん、まいあちゅわーん、今いくぜー!」

「わーっ。助けてくれー!!」





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慎ちゃんの運命やいかに(笑)。


こんなところでなんですが、この場をお借りしまして、イメージの源泉となってくださった

素敵絵師樣たちに御礼申し上げます。本当にたくさんの絵師様たちの作品にときめいて

時にそれが無意識に文章に入り込んでしまいます。

今回は、めぐみ様、紫様の素敵なイラストのシーンを勝手にお借りしてしまいました。

改めて感謝の意を表します。


双極子


2010.5.5  UP


このオマケの更に翌日のお話として「Early Autumn」を書きました。こちらは性表現のあるお話となりますので裏部屋へ置いてあります。パスワードを入れてご覧下さい。サイトのどこかにパスワード入手用のクイズが置いてあります。詳しくはブログをどうぞ。